歯ぎしりや食いしばりの原因

前回の続きで歯ぎしりや食いしばりについてご説明していきます。
⭐︎原因
なぜ、ブラキシズムが起こってしまうのか、実はまだはっきりはわかっていません。 ですが、心理的要因で日常でのストレスやくせ、噛み合わせの異常などと言われています。 ブラキシズムのほとんどが無意識で行われているため、本人が気づいていないことが多いので、 発見しづらいです。
⭐︎どんな悪影響が出てくるのか ?
ブラキシズムは半数以上の方は経験があるといわれています。 生体に影響がなければそこまで問題はないですが、放置してしまうと、口腔内や身体に様々な症 状が出てきてしまいます。
1.詰め物が取れたり、割れたりする
人間の無意識に食いしばる力は約70キロと言われており、すごい力です。 歯ぎしりをし歯に強い力が長い時間かかると、 歯自体が割れてしまったり、詰め物が割れてしまったりします。 特に、虫歯になり神経の治療をした歯は割れやすくなってしまうため、気をつけなければなりません。
2.知覚過敏が起きる
歯がすり減ることにより、歯の表面のエナメル質が薄くなり、歯の内部まで刺激が伝わりやすく なり、歯がしみやすくなってしまいます。
3.歯に痛みが出てくる
歯には歯根膜という咬んだ時の衝撃をクッションのように抑えてくれる膜があります。 歯ぎしりをする事により歯が揺さぶられると、この膜に強い力がかかり、噛んだときに痛みが出て くる場合があります。
4.歯周病が進行してしまう
歯ぎしりによって直接歯周病になってしまうわけではなく、すでに歯周病になってしまっている 方だと、歯ぎしりにより歯周組織が壊されたやすく、進行が早くなると言われています。
5.口が開けづらくなる
歯ぎしりをする時にかかる力はものすごく強いです。その力が顎に負担がかかり、口が開けづ らくなったり、顎関節症になってしまったりします。
6.エラが張ってくる
通常、日常生活を送っている上でエラが張ってくることはありませんが、食いしばりや歯ぎしり をし、過剰に咬む筋が発達すると大きくなりエラが張ってきてしまう可能性があります。 そのほかにも、全身に影響が出ることがあります。頭痛や肩こりなどが続いている方は、もしかし たらブラキシズムが原因かもしれません。
ご家族に歯ぎしりを指摘された方や自覚症状がある方は一度、歯科医院で相談することをおすすめいたします。